自己学習用心理学日記

このブログは心理系大学院を目指す学部生の自己学習用のまとめ記事です。正しいことを書いているつもりですが教育を目的としていないため、学習の参考にはしないでください。訂正等のご意見はお待ちしております。

16. マスローの5段階欲求説 (欲求階層説)

今回は、Maslow,A.H (マスロー) の5段階欲求説について書いていきます。

 

マスローは、人間の欲求はピラミッド型の階層的構造を示しており、根底に生理的欲求、頂点に自己実現があるという階層欲求説を唱えました。

(テキストにより、5段階欲求説、階層欲求説、マスロー、マズローなど呼び方は曖昧です)

 

その構造は下から順に、生理的欲求、安全欲求、所属と愛の欲求、自尊欲求自己実現欲求の5つに分けられます。

 

生理的欲求とは、食欲、睡眠欲など生理的・本能的な欲求のことであり、階層の基盤となります。

安全欲求とは、その名の通り、自らの安全を求めるものであり、苦痛や障害を避けようとするもの。

所属と愛の欲求とは、社会的欲求ともいわれ、どこかに所属していたい、誰かに愛されていたいとされる欲求のこと。

自尊欲求とは、他者から尊敬されることを求める欲求のこと。

自己実現欲求とは、自らが持っている可能性を実現しようとする欲求のこと。

 

これら5つの欲求は下の欲求が満たされていない限り、上の欲求は満たされないとされていますが、必ずしもそうとは限らないといった批判もされています。

 

キーワード

Maslow,A.H、マスロー、階層欲求説、生理的欲求、安全欲求、所属と愛の欲求、自尊欲求自己実現欲求

 

あとがき

次回、時間がかかるかもしれませんが、信頼性と妥当性について書いていきたいと思います。

 

15. エリクソンの生涯発達理論

今回はErikson,E.H.(エリクソン)の発達発達理論についてです。

 

エリクソンは前回のフロイトの理論をもとに、個人の成長発達は生涯に渡るものと考え、ライフサイクル理論を提唱しました。

全8つある発達課題にはそれぞれ達成するべき課題があり、それを達成できなかった場合心理社会的危機に陥るとされています。

それらは以下のように分けられます。

 

乳児期 基本的信頼 vs 基本的不信感

幼児期 自律性 vs 恥・疑惑

遊戯期 自主性 vs 罪悪感

学童期 勤勉性・生産性 vs 劣等感

青年期 同一性 vs 同一性混乱

成人期 親密・連帯 vs 孤立

壮年期 生殖性 vs 停滞性

老年期 統合 vs 絶望

 

その中でも特に青年期の同一性 (アイデンティティ) を確立することが重要であるとされています。

これ、同一性を獲得することが課題であり、達成できなかった場合同一性混乱に陥るってことは分かるのですが細かいところはあまり…

それぞれ詳しい説明はこちらのブログが詳しいのではないかと思います。

http://www.chiikunote.com/entry/lifecycle

 

あとがき

なんとも勉強不足で理解が及ばず…

次回は、心理検査の妥当性・信頼性について書いていこうと思います。

14. フロイトの性的発達理論~エディプスコンプレックス

今回はFreud,S. (フロイト) の性的発達理論についてです。

 

フロイトは、幼児のころから性欲があると考え (幼児性欲説) 、幼児は乳房を吸う際生理的な満足を得ていると同時に口唇で性的な満足感を得ていると考えました。

 

そして、年齢ごとに性欲を感じる部位や発達の関係性を性格と結び付けたものが性的発達理論です。それらは以下のように分類されます。

 

口唇期…0~1歳 未熟で依存的。攻撃的な性格と関連。

肛門期…1~3歳 几帳面で頑固な性格と関連。

男根期…3~6歳 自己中心的、自己顕示的な性格と関連(エディプス期ともいう)。

潜伏期…7~12歳 知的活動や社会的活動が活発になり、性的衝動は抑えられる。

性器期…思春期以降 幼児的な欲動が統合され、精神的にも肉体的にも成熟する。 

 

これらの性格的特徴は幼少期に限った話ではなく、精神分析学的には大人になってからでも依存的・攻撃的な場合には口唇期的性格であるという言い方をすることがあります。

 

また、フロイトの理論で重要となるものにエディプスコンプレックスが挙げられます。

エディプスコンプレックスとは、男根期に男児に生じる、父親との同一化を図るプロセスのことです。

そのメカニズムとは、母親に対する愛→父の存在が邪魔になる→しかし偉大なる父は恐怖の対象である (去勢不安を感じる) →母への愛を断念→父との同一化を図り性役割を獲得するというものです。

エディプスコンプレックスは男児に限定したものであり、女児の場合はエレクトラコンプレックスと呼びます。細かな違いはあれど、大まかなプロセスはエディプスコンプレックスと同様です。

 

キーワード

Freud,S.、性的発達理論、口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、性器期、エディプスコンプレックス、同一化、エレクトラコンプレックス

 

あとがき

~期の部分は少し覚えるのが大変ですが、エディプスコンプレックスは理解しておかなければならないところです。

次回は、フロイトの理論と似た部分があるエリクソンの生涯発達理論について書いていこうと思います。

13. 脳の各種名称と機能(大脳皮質機能局在)

今回は脳の機能と大脳皮質機能局在について書いていきます。

 

まず、脳の構造は大まかに分けると以下のように分類されます。

 

脳幹…中脳、延髄、橋、間脳からなり、呼吸や心拍機能など生命活動に関わる機能を司る。

間脳…視床上部、視床視床下部からなり、それぞれ概日リズムの調整、感覚情報の処理、ホメオスタシスの維持等の機能が備わる。

(概日リズム…サーカディアンリズムともいい、一般的に体内時計のこと)

(ホメオスタシス…体内を一定に保とうとする働きのことであり、体温調節などの機能のこと。恒常性ともいう)

小脳…筋肉運動や平衡感覚の調整を行う。

大脳辺縁系…偏桃体、海馬、帯状回などから構成され、欲求、記憶、自律神経系の機能を司る。

 

大脳皮質は脳の最も大きな部分を占めており、部位によって様々な役割をになっています(このことを大脳皮質機能局在といいます)

前頭葉…意思、推理など、高次の精神機能を司る。運動野、ブローカ野

頭頂葉…触覚、身体感覚などを司る。体性感覚野

側頭葉…言語、記憶を司る。海馬、ウェルニッケ野

後頭葉…視覚を司る、視覚野

 

~野というのはそれぞれの機能を司る神経の集まりのことであり、その部分が損傷を受けると各機能に障害が発生します。

(本来さらに細かい分類がなされているのですが今回は基礎的なところだけ)

 

そのなかで臨床心理学と関連深いものは、ブローカ野とウェルニッケ野の損傷による失語症です。

 

ブローカ野は発話機能を担っている部分であり、ここが損傷を受けると「言葉は理解できるが発話ができない」という状態になります。そのため、運動性失語と呼ばれます。

ウェルニッケ野は言語理解を担っている部分であり、ここが損傷を受けると言葉を聞き取ることにも困難が生じ「話すことはできるが全く意味の分からないことを話す」という状態になります。そのため、感覚性失語と呼ばれます。

 

キーワード

脳幹、間脳、大脳皮質、中脳、小脳、ブローカ野、ウェルニッケ野、ブローカ・ウェルニッケ失語、運動・感覚性失語

 

あとがき

脳の機能や各部位はまだまだ説明しきれていない部分があります。ブロードマンの脳地図などもおもしろいかもしれません。

次回は、出来ればフロイトの性的発達理論について。

12. 心的外傷およびストレス因関連障害群(PTSD・ASD・EMDR)

今回は心的外傷およびストレス因関連障害群についてです。

もちろん、こんな長い診断名があるわけではなく、DMSにより分類された「強いストレスにより様々な症状が伴う疾患」のことを表します。

今回は中でも、心的外傷後ストレス障害 (PTSD) を中心に書いていきます。

 

心的外傷後ストレス障害とは、とても大きなトラウマになるような出来事により、身体的・心理的に様々な症状が発生するものです。

具体的には、災害、テロ、犯罪被害、事件・事故の目撃など原因は様々です。

 

その症状は侵入症状、回避、認知や気分の否定的変化、過覚醒症状の4っです。

 

侵入症状とは、心的外傷となる出来事を繰り返し思い出したり夢に見たりすること。

回避症状とは、外傷となる出来事や人や場所を避けようとすること。

認知や気分の否定的変化とは、外傷的出来事の重要な部分を想起できなかったり、自分や他者に対する否定的感情を自足的に体験すること。

過覚醒症状とは、激しい怒りを示したり、集中・入眠困難になることです。

 

PTSDの治療には精神分析的アプローチや認知行動療法が用いられていましたが、近年ではEMDRという治療法が存在します。

 

EMDRとは、眼球運動による脱感作と再処理法と訳され、Shapiro,F. (シャピロ) によって生み出された認知行動療法の一種です。

その方法とは、心的外傷となった出来事を想起しつつ、治療者の指を目で追い眼球運動を行うものです。

治療効果が生起する原因は諸説あるそうですが、認知行動療法的アプローチにより、脳の処理過程に変化が生じ、外傷体験に対する恐れが軽減していくというものだそうです。

EMDRPTSDのみならず、パニック障害や恐怖症にも有効であるとされています。

 

PTSDとは、先ほど説明した4つの症状が一か月以上認められる場合に用いられる名称であり、それら症状が4週間以内の場合は「急性ストレス障害 (ASD) 」といいます。

 

キーワード

心的外傷後ストレス障害PTSD、侵入症状、回避、認知や気分の否定的変化、過覚醒症状、急性ストレス障害ASDEMDR

 

あとがき

PTSDは臨床場面でも出会うことが多く覚えておきたい問題です。

次回は、脳の仕組みや構造について書いていきます。

 

11. ウェクスラー式知能検査

今回は知能検査の一つ、ウェクスラー式知能検査についてです。

 

ウェクスラー式知能検査は、1939年にWechslerにより個人の知能を測定する目的で作られた検査であり、大人用のWAIS,児童用のWISC,幼児用のWPPSIがあります。

いずれも複数の下位検査から構成され、偏差知能指数 (ビネー式の知能指数とは計算方法が異なる) を用いて結果が示されるのが特徴です。

これらは時代に合わせ改訂が進められており、今回はWAIS-Ⅲ,WISC-Ⅳ,WPPSIの特徴を書いていきます。

 

WAIS (Wechsler Adult Intelligence Scale) は適応年齢が16~89歳であり、幅広い年代に対し施行が可能です。

測定には、言語性検査と動作性検査が用いられ、結果は全IQ,言語性IQ,動作性IQ,そして群指数により示されます。

群指数とは、被験者の知能をさらに具体的に示す指数のことであり、言語理解、知覚統合、作業記憶、処理速度に分けられます。

 

WISC (Wechsler Intelligens Scale for Children) は適応年齢が5~16歳11ヵ月です。

絵の概念、行数推理、語音整列など全15種の下位検査により、全IQと言語理解、ワーキングメモリ、知覚推理、処理速度の4っの指標得点が算出されます。

 

WPPSI (Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligens) は適応年齢が3歳10ヵ月~7歳1ヵ月であり、WAISと同じく言語性検査と動作性検査により、言語性IQと動作性IQ及び全IQが算出されます。

 

それぞれの検査について少し複雑な部分をまとめます。

WAISは言語、動作検査とIQと5っの群指数

WISCは検査が特別で4っの指標得点

WPPSIは言語、動作検査とIQのみ

 

あとがき

言語、動作性検査の詳しい内容などさらに覚えるべきことはあるでしょうがとりあえずこのくらいでしょうか。

次回は、心的外傷およびストレス因関連障害群について書いていきます。

 

10. 発達心理学(ピアジェの認知的発達過程)

今回はPiaget,J.の認知的発達過程についてです。

 

ピアジェは幼児の知能や思考の発達過程について研究を行い、年齢ごとに以下のような特徴を発見しました。

 

0~2歳ころ 「感覚運動期」…自分の身体だけに関連した感覚に興味が生じ運動を繰り返す第一次循環反応。自分の活動により外部に変化が生じ、その活動を繰り返す第二次循環反応。自分の活動の変化により外部の変化に興味が生じる第三次循環反応に分けられます。

感覚運動期が終わるころには、隠れているものでも実際にそこにあることが理解出来る「対象の永続性」(おもちゃの上から布を被せても、おもちゃが消えたわけではないなど)が獲得されているとされます。

 

2~6歳ころ 「前操作期」…言語の発達を主とし、自己中心性を特徴とします。自己中心性とは、他人の立場になり考えることが出来ない、他者の視点を想像出来ないことであり、ピアジェは三つ山課題(3つの高さが違う山がある模型を用意し、反対側からみた山の絵を描かせる)により証明した。

 

7~12歳ころ 「具体的操作期」…自己を中心として捉える時期が終わり、脱中心化を図ります。論理的思考が可能になり、物体の形が変化しても量が変わらないという保存の概念を身に着けます。

 

12から13歳ころ 「形式的操作期」…現実と可能性とを見比べる思考や、もしも仮に~だったらといった仮説演繹的思考が可能になります。

 

キーワード

Piaget,J.、感覚運動期、第一次循環反応~、前操作期、自己中心性、三つ山課題、具体的操作期、脱中心化、形式的操作期、仮説演繹的思考

 

あとがき

今回は覚えることが多いような気が、、、ですが流れをつかんで上手く理解していきたいですね。次回、ウェクスラー式知能検査にでもしましょうか。