自己学習用心理学日記

このブログは心理系大学院を目指す学部生の自己学習用のまとめ記事です。正しいことを書いているつもりですが教育を目的としていないため、学習の参考にはしないでください。訂正等のご意見はお待ちしております。

4. 心理査定(総論)

 心理査定とは、クライエントの問題や性格等を、様々な方法を用いて評価することを意味します。

日本臨床心理士資格認定協会のホームページでは、臨床心理士に求められる4つの専門業務の一つとして臨床心理査定が挙げられています。(以下ホームページより引用)

「診断」(diagnosis)ではなく「査定」(assessment)と表記しています。「診断」は、診断する人の立場から対象の特徴を評価しますが、「査定」は、その査定(診断)される人の立場から、その人の特徴を評価する専門行為に主眼がおかれています。つまり臨床心理査定とは、種々の心理テストや観察面接を通じて、個々人の独自性、個別性の固有な特徴や問題点の所在を明らかにすることを意味します。」(

http://fjcbcp.or.jp/rinshou/gyoumu/

)

 

ここでは心理査定における3つの方法をメモします。

 

1. 観察法…検査者がクライエントの行動を観察することにより、問題行動や特徴を測定する方法です。

対象がありのままに過ごしている場面を観察する「自然観察法」

検査者が実験的空間を用意し、対象者を操作しながら目的の行動を観察する「実験的観察法」

検査者が実際に加わりながら観察を行う「参与型観察法」があります。

 

さらに、検査者が直接観察場面に加わる「直接的観察」とビデオカメラなどを通して観察する「間接的観察」にも分けられます。

 

2.面接法…クライエントと言語的・非言語的なコミュニケーションをかわしクライエントの理解を図る方法です。

 

あらかじめ質問する内容や流れを決めておく「構造化面接」

質問や流れを定めない「非構造化面接」

ある程度の質問は決めておき、クライエントの訴えやその場の状況により質問を変えていく「半構造化面接」に分けられます。

認知行動療法のように指示性が強く決まりきった手順が無い限り、ほとんどの場合は半構造化面接が用いられるはずです。

 

3.検査法…様々な種類の心理検査を用いて検査の結果によりクライエントの理解を図る方法です。

主に用いられる検査では、知能検査・性格検査・作業検査などがあり、測定方法は質問紙法・投影法・作業検査法などに分けられます。

 

それぞれの心理検査については後々語っていくとして、ここでは測定方法についてメモします。

「質問紙法」…あらかじめ質問が書かれている用紙に、はい、いいえで答えていく方法です。MMPI,Y-G性格検査などがあります。質問紙法の長所は、検査が比較的容易であることや集団に実施が可能であること。短所として、実施は文字が読める年齢に限られていること、回答者が結果を良く見せようと操作しやすいことが挙げられます。

 

「投影法」…様々な意味をもたらす素材を用いて、回答者に自由な反応を求める方法です。ロールシャッハ,バウムテストなどがあります。長所は、回答者は何を測られているのか分かりづらく、意図的に結果を操作できないこと。短所として、結果の解釈が困難であり技術を要することが挙げられます。

 

「作業検査法」…回答者に何らかの作業を行ってもらうことにより、性格などを測定する方法です。内田クレペリン精神作業検査が代表的です。長所は質問紙法と同じく集団に実施が可能であり解釈も容易であること。短所として、作業の内容によっては回答者に苦痛を与える場合があることです。特に内田クレペリン検査の場合は一桁の足し算をひたすら行うということもあり、心理学の実験の際あえて苦痛を与えるために用いられることもあるほどです。

 

キーワード

自然観察法、実験的観察法、参与型観察法、面接法、構造化面接、非構造化面接、半構造化面接、検査法、質問紙法、投影法、作業検査法

 

あとがき

検査法について書いていると心理検査についてもまとめなければならない気がしてきました。次回はMMPIについて。