自己学習用心理学日記

このブログは心理系大学院を目指す学部生の自己学習用のまとめ記事です。正しいことを書いているつもりですが教育を目的としていないため、学習の参考にはしないでください。訂正等のご意見はお待ちしております。

9. モーガンの公準~ピグマリオン効果

今回は予定を変更して、モーガン公準ピグマリオン効果について書いていきます。

 

皆さんは「賢馬ハンス」をご存知でしょうか。

昔ドイツで話題になった、人の言葉の理解や数学の計算が出来る馬のことです。

ハンスに問題を見せると答えの数だけ足を鳴らし周囲の人間を驚かせたといいます。

 

しかし、実際に人語理解や計算が出来ていたのかというとそうではありません。

ハンスの飼い主?は数学が非常に得意で、ハンスは問題を出されてから飼い主の微妙なサインを読み取りその数だけ足を鳴らしていたのです。

 

ここでモーガン公準のこの言葉が登場します。

「低次の心的な能力によって説明可能なことは、高次の心的な能力によって解釈してはならない」

 

つまり、馬は人の表情やしぐさによって異なる反応をすることはできても、計算を行う能力はないということになります。

「絵を描ける像」なんかもこの理論が当てはまるのではないでしょうか。(あれが実際絵画能力があると思っている人は少ないかもしれませんが)

 

賢馬ハンスの例はある意味「飼い主が馬に期待をしていた結果生じた現象」であるともいえます。

これと同じようなことが、学校教育の場でも起こることがあるのです。

 

ピグマリオン効果とは、教育者が特定の生徒に対し(クラス全体でも構いません)期待をしながら授業を行うと、その生徒のみ成績が上がるという効果のことです。

 

実のところ、この効果も期待をすること自体に意味があるわけではなく、期待から生まれる教育者の十分な反応や丁寧な説明により成り立っています。

つまり教育者は無意識的に期待をしている生徒にのみ多くの問いかけ説明をしており、それが成績上昇につながったというわけなのです。

 

逆に期待をせずに成績が下がることをゴーレム効果といいます。

 

キーワード

賢馬ハンス、モーガン公準ピグマリオン効果、ゴーレム効果

 

あとがき

次回こそ前回の予定通り、認知的発達過程について書いていけたらと思います。