自己学習用心理学日記

このブログは心理系大学院を目指す学部生の自己学習用のまとめ記事です。正しいことを書いているつもりですが教育を目的としていないため、学習の参考にはしないでください。訂正等のご意見はお待ちしております。

12. 心的外傷およびストレス因関連障害群(PTSD・ASD・EMDR)

今回は心的外傷およびストレス因関連障害群についてです。

もちろん、こんな長い診断名があるわけではなく、DMSにより分類された「強いストレスにより様々な症状が伴う疾患」のことを表します。

今回は中でも、心的外傷後ストレス障害 (PTSD) を中心に書いていきます。

 

心的外傷後ストレス障害とは、とても大きなトラウマになるような出来事により、身体的・心理的に様々な症状が発生するものです。

具体的には、災害、テロ、犯罪被害、事件・事故の目撃など原因は様々です。

 

その症状は侵入症状、回避、認知や気分の否定的変化、過覚醒症状の4っです。

 

侵入症状とは、心的外傷となる出来事を繰り返し思い出したり夢に見たりすること。

回避症状とは、外傷となる出来事や人や場所を避けようとすること。

認知や気分の否定的変化とは、外傷的出来事の重要な部分を想起できなかったり、自分や他者に対する否定的感情を自足的に体験すること。

過覚醒症状とは、激しい怒りを示したり、集中・入眠困難になることです。

 

PTSDの治療には精神分析的アプローチや認知行動療法が用いられていましたが、近年ではEMDRという治療法が存在します。

 

EMDRとは、眼球運動による脱感作と再処理法と訳され、Shapiro,F. (シャピロ) によって生み出された認知行動療法の一種です。

その方法とは、心的外傷となった出来事を想起しつつ、治療者の指を目で追い眼球運動を行うものです。

治療効果が生起する原因は諸説あるそうですが、認知行動療法的アプローチにより、脳の処理過程に変化が生じ、外傷体験に対する恐れが軽減していくというものだそうです。

EMDRPTSDのみならず、パニック障害や恐怖症にも有効であるとされています。

 

PTSDとは、先ほど説明した4つの症状が一か月以上認められる場合に用いられる名称であり、それら症状が4週間以内の場合は「急性ストレス障害 (ASD) 」といいます。

 

キーワード

心的外傷後ストレス障害PTSD、侵入症状、回避、認知や気分の否定的変化、過覚醒症状、急性ストレス障害ASDEMDR

 

あとがき

PTSDは臨床場面でも出会うことが多く覚えておきたい問題です。

次回は、脳の仕組みや構造について書いていきます。